今週はサマースプリントシリーズの最終戦であり、スプリンターズSの前哨戦にも位置付けられている「セントウルステークス」が中京競馬場で開催。
今年は何と言っても葵S・北九州記念と重賞を連勝中のピューロマジックが主役。
ここ7戦は全て逃げの積極策を打ちながらも、【4-2-0-1】と安定。京都、阪神、小倉とどんなコースでもお構いなしに粘り切る快速馬だ。前走の北九州記念は53kgと軽ハンデの恩恵があったとは言え、前半32秒3というハイペースで飛ばしていく攻めの競馬が実を結んだ勝利と言えよう。
同型のアサカラキングあたりもハナにこだわる競馬を展開してきそうだが、あちらは57kgを背負う中でピューロマジックは引き続き53kgと今回も軽量のアドバンテージがある。とにかくテンが速い馬でこのメンバーの中でもダッシュ力はトップと言って良い。
5・6月と重賞を2戦した疲れがどうかという懸念がある中、今年はさらに逃げるにはパワーがいる中京コースでの開催となる。メンバーにも逃げ馬候補が多数揃っており、上がりの脚が必要になる展開となる可能性も十分。さらには、新馬のダート戦以来の左周り、夏に消耗した状態で走り切れるかとうかなど懸念も少なくはない。
ダッシュ力はメンバー上位で、斤量も再び恵まれており、速い展開にも対応可能。重賞2勝の実績は申し分なく、戦ってきた相手のレベルも十分に高い。人気を背負う逃げ馬と買い難いところがあり、ピューロマジック向きの条件が揃いきっているというわけではないが、今回の条件なら崩れることはないと見て、有力視したい。