今週は夏の覇者を決めるスプリント重賞「セントウルS」が開催。スプリンターズSの優先出走権が与えられる一戦ということで集まるメンバーレベルも例年高めだ。
今年も昨年のスプリンターズSの覇者ママコチャが夏を一戦使ってから連覇を狙う。今年は初戦の高松宮記念で8着後、爪を痛めて休養。今回は約6ヶ月ぶりの実戦と間隔は空いてしまったが、しっかりと治療に専念して着実に良化をうながしてきた。
最終追い切りとなった4日には鮫島駿騎手を背に坂路で古馬オープンのシルキーヴォイスと併せ馬を行い、ラスト1Fは11秒9の切れ味を見せて楽に相手を3馬身交わして先着した。はやめに入厩して入念に乗り込まれてきており、態勢は万全だ。
あくまで本番へ向けた叩きの一戦という見方が強く、やはりこの馬を見極める上で最も重要とい言えるのが状態面だろう。叩き良化型である特性からも、ここは久々を使ってスイッチを入れるだけの競馬となる可能性もある。鞍上は韓国へ遠征中の主戦川田騎手にかわって鮫島駿騎手が代打で騎乗という陣営の態勢を見ると、積極的に勝ちを取りに行く競馬というよりは勝負勘を取り戻しつつ本番にもお釣りを残すというプランで臨んでくるということは大いにあり得るだろう。
一見能力・実績を見れば信頼度はメンバー上位と言える存在だが、臨戦態勢は整いつつもまだ本調子の競馬はできないと見るなら、買うのはここではなく“次”の方がいいかもしれない。