3歳牡馬クラシックの最終戦である菊花賞へのトライアル「セントライト記念」が開催されます。春のクラシックを戦ってきた実績馬と、夏に力をつけてきた上がり馬の出走もあり、秋の大舞台に向けて見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

コスモキュランダ（牡3、加藤士津厩舎）

前走の日本ダービー・6着から参戦するコスモキュランダ。前走は後方追走からスローの流れで早めに動いていき、直線はシンエンペラーの斜行にあいながらも最後まで垂れずに足を伸ばしての6着と地力は示しました。行き脚付かずの後方競馬から捲っていく競馬がこの馬のスタイルで、どんな展開でも最後は堅実に脚を伸ばしてくれるのが魅力です。とくに中山コースでの成績が良く、弥生賞や皐月賞での好走ぶりからも中山の中距離は相性が良さそうです。秋初戦から弾みを付けられるかに注目です。

ヤマニンアドホック（牡3、辻哲英厩舎）

前走のラジオNIKKEI賞・3着から参戦するヤマニンアドホック。前走は先団を見ながらの好位に付け、2コーナーまではかかりながらと苦労しながらの追走。それでも直線はしぶとく伸びて0秒2差の3着と力は示しました。スパッとキレるタイプの末脚はないですが、小回りの立ち回り戦ができて長く良い脚も使えてと、中山コースは大得意。折り合いの課題はまだ残っていますが、スムーズでない中でも結果を出せる堅実さもあり、引き続き走り慣れた得意な中山コースなら今回も堅実に上位争いを演じてくれるはずです。

アーバンシック（牡3、武井亮厩舎）

日本ダービー・11着から巻き返しを狙うアーバンシック。ダービー当日は4番人気と人気を集めた人気馬でしたが、レースでは行き脚つかず後方待機となり、スローペースで折り合いを欠き距離ロスあった中で直線も外回すだけとほとんど力を発揮できずに敗退。行き脚がつかない不器用なタイプなので、ある程度流れるのが理想。東京コースは2000mの1勝クラスを圧勝しているように本来は合う舞台で、前走は展開が向かなかったのが全てでしょう。結果を出している中山コースで新コンビとなるC.ルメール騎手で復権を狙います。