中山GJ・3連覇を果たしたオーストラリアの障害名馬・カラジが死亡

2005~2007年の中山グランドジャンプを制し、同レース3連覇を果たしたオーストラリアの名ジャンパー・カラジ(セ29)が亡くなったことが明らかになった。24日、現地オーストラリアの競馬メディア「レーシングドットコム」が報じた。29歳だった。

現役時代に同馬を管理していた元調教師のエリック・マスグローブ氏によると、年齢の衰えによる苦しみを避けるため、獣医の助言を受け入れて23日の午後に安楽死させられたとのこと。厩舎近くにはこれまでのレースでの偉業を称えて名付けられた「カラジパーク」と名付けられた人気観光スポットがあり、同敷地内に埋葬された。

カラジは1998年4月に英国でデビューし、同年12月にオーストラリア競馬へ移籍。2001年のメルボルンCでは4着に入るなどもともと芝を走っていた馬だったが、2003年8月に障害へ転身し、その後も平地競走をはさみながら実績を積み重ねていった。

日本国内では2005年、2006年、2007年の中山グランドジャンプを快勝。3連覇を果たした2007年は12歳という高齢だったこともあり、日本国内でも一躍人気を集めた。4連覇を目指して2008年も来日したが、前哨戦となるペガサスジャンプSへ向けた最終追い切り後に右前浅屈腱炎を発症。その後引退が決まり、帰国後はマスグローヴ厩舎でけい養されていた。カラジ号のご冥福をお祈りします。