ダート中距離重賞「シリウスS」における今年の主役候補は三宮S・1着から参戦するオメガギネスが最有力。

今年のフェブラリーSでは序盤でよられる不利を受け、続くオアシスSでも出遅れてと今年はスタートから良い流れをつかめていなかったが、前走は上手くスタートを決めて好位から追走。勝負所で馬群から外へ出して上がり2位の脚で抜け出して快勝した。あまりスタートが上手い馬ではなかったが、課題克服の兆しが見られたのは大きな収穫だ。

左回りも問題なく、中京で開催される今年は好都合。例年の阪神コースよりも流れが落ちつきやすく、前で脚がためられる展開になりやすい中京なら本来の力を発揮しやすいはず。

また、今週は金曜から週末にかけて雨の予報が出ており、脚抜きの良い馬場となる可能性が高い。乾いた馬場よりも湿った馬場が得意なオメガギネスにとって雨はむしろ歓迎で、当日馬場が渋っているようならさらに信頼度は上がってくるだろう。

唯一の懸念は59kgのハンデか。2走前に走ったリステッドのオアシスSで同じ59kgを背負って3着に入線しているが、勝ち切ってもらいたかったレベルの相手だっただけに、絶対的な信頼感は置きにくいと判断するファンも少なくないだろう。ただ、続く前走の三宮Sでは58kgを背負って後続を7馬身も突き放す圧勝劇を見せているので、やはり力はあると見たい。

今回も上位人気が予想されるが、それでも前走よりオッズはつくはず。これまでなかなか初の重賞タイトルを掴めずにいたが、ここは悲願を果たせるチャンス十分と見て、有力視したい。