今週の札幌競馬の日曜メインはダート1700mで行われる古馬混合の「エルムステークス（G3）」です。

昨年の勝ち馬ロンドンタウンはここでの勝利後に韓国へ遠征し、コリアカップを優勝。2着馬のテイエムジンソクもこのレース後にみやこステークスで1着、チャンピオンズカップで2着をとるなどこのレースを皮切りに夏に活躍しました。今年は一体どの馬が進出してくるのか注目したいと思います。

今年人気の一角として注目されるのは、先月に盛岡で開催されたマーキュリーカップを勝利し、連覇を果たしたミツバ（牡6、加用正厩舎）です。

昨年秋のJBCクラシックでは3着、年末のチャンピオンズカップではハイレベルなメンバー相手に勝ち馬と0.4秒差の6着に健闘し、すでに実力はトップレベルのものを見せてくれております。今年も4戦して1勝、2着2回、4着1回と安定感ある走りをしており、地力をつけてきたという印象があります。

スタミナがあるタイプで、地方の馬場の方が持ち味を発揮できると個人的には評価しておりましたが、今年は4月のアンタレスステークスで2着、京都の平安ステークスで4着に入着するなど中央でも活躍。

札幌競馬場は2015年の夏に走った以来、実に約3年ぶりとなります。札幌の成績はこの時に走った3戦のみですが、「1-1-1-0」と馬券圏内は100%です。さらに3戦ともエルムステークスと同じ舞台のダートの1700mであり、3年ぶりとは言えコース実績は申し分ありません。

コーナーが大回りで高低差もほとんどなく、直線も短い札幌コースは、どちらかと言うと前目の馬が有利となりやすいコース形態です。ミツバも前々で好走したことはありますが、基本的にはマクリ気味に競馬をすることが多い馬です。今回はハイランドピークやリッカルド、ドリームキラリといった有力な先行馬が揃っているので、彼らを相手にどういった競馬をするのかも見どころの一つとなりそうです。

個人的には、前走のマーキュリーカップや3走前のアンタレスステークスの時のように、向正面で早めにポジションをあげていき、スピードにのせてあとは持ち前のスタミナでしぶとく粘っていく競馬がこの馬の好走パターンだと思っております。今回は1700mと距離もやや不足している感がある上に、大回りのコーナーに直線も短いということで、後ろからなら早めに動いていくことが求められるのではないでしょうか。

鞍上は今回で同馬に15回目の騎乗となる主戦騎手の松山弘平騎手です。コンビ成績は「5-3-1-5」と心強く、お馴染みの鞍上で中央での初重賞制覇を狙います。