今週はエリザベス女王杯の前哨戦で古馬牝馬限定の「府中牝馬S」が開催。秋の天皇賞やマイルCSを狙ってくるG1級の牝馬も多く、秋の古馬牝馬G1戦線を占う意味でも注目度の高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

マスクトディーヴァ（牝4、辻野泰之厩舎）

前走のヴィクトリアマイル・3着から参戦するマスクトディーヴァ。昨年のローズSはレコードで制す強い勝ちっぷりで、高速馬場の締まった流れが得意な条件。続く秋華賞も前有利な流れを後方から追い込んで2着としまいの脚は堅実で、末脚が生きる東京コースはベスト舞台と言えるでしょう。前走のヴィクトリアマイルも進路がふさがれて接触し、手綱を引っ張るシーンもありと不利があった中での3着で、負けて強しの内容でした。1F延長もプラスとなりそうな今回は巻き返しの可能性十分でしょう。

ブレイディヴェーグ（牝4、宮田敬介厩舎）

昨年のエリザベス女王杯・1着から参戦するブレイディヴェーグ。今年はドバイターフを目指していましたが、右脚の飛節後腫で回避。再度予定された新潟記念も態勢が整わず自重と今年は思い通りにレースが使えず、待望の復帰戦となります。東京コースは昨年2000mの1勝クラスを上がり最速33秒3の脚で快勝しており、適性は問題なし。スタートで遅れるのがデフォルトなので発馬の課題はつきまといますが、切れる末脚が使える状態ならここでも勝ち負けでしょう。今年初戦と久々の実戦となるだけに、状態面は慎重に見極めたいところです。

フィアスプライド（牝6、国枝栄厩舎）

前走の安田記念・7着から巻き返しを狙うフィアスプライド。ラスト1Fで脱落してしまいましたが、ヴィクトリアマイル・2着の激走から短いローテーションで臨んだ中、さらに前で耐えきるのが厳しい状況下で好位からしぶとく競馬をしてくれたという印象。昨年のターコイズS・1着、ヴィクトリアマイルは差のない2着と牝馬マイル戦線ではトップクラスの実力馬です。1800mでは近年勝ち星を挙げられていませんが、昨年の府中牝馬Sは4着と守備範囲。前走からメンバーが楽になるここは上位と見て良いでしょう。