桜花賞馬ステレンボッシュ、オークス馬チェルヴィニアといった春のクラシック馬や、ローズSを制したクイーンズウォークなど有力馬が多数集結。ラスト1冠に向けて激戦が予想される中、注目は桜花賞ステレンボッシュの取捨だ。
1週前の追い切りでは栗東坂路で2頭併せを行ない、4F52.2-3F38.0-2F25.2-1F12.9をマークして併入した。目一杯追われたが追っても伸びない減速ラップで時計は平凡。終いの反応も鈍めで、バタバタとしたフットワーク。さらに馬体もやや太く、絞り切れていないという印象を受けたファンも少なくないだろう。
そもそも国枝厩舎は基本的にWコース追いを主体としており、坂路使う時は何かしらの大きな理由がある場合が多い。秋はもう1戦以上使うことが予想され、お釣りを残す前提で臨むという姿勢なら信頼度は下げる必要も出てくる。今の3歳牝馬世代が相手なら仕上げ途上でも好勝負はできそうだが、上位人気の中ではチェルヴィニアやクイーンズウォークの方が状態面は良さそうで、他の有力馬から狙いたくなるところだ。
さらにもう一つ気がかりなのは、鞍上の戸崎圭太騎手だ。関東では信頼度が上がる騎手だが、京都は今年18戦して【1-1-3-13】と不振で、京都含め関西では信頼度が一枚落ちる。前走のオークスでは2着と堅実に乗って結果を出してくれたが、乗り慣れた得意な東京コースから不得意の京都に替わるのは懸念材料となるだろう。
オークス馬のチェルヴィニアと1番人気を争うことになる人気馬で、関西では不振の戸崎騎手、状態面も万全でないとなれば、ここは危険な人気馬と判断して消す選択肢も頭に入れておきたい。