秋のダートマイル王者決定戦「マイルCS南部杯」がいよいよ開催だ。JBC競走の前哨戦という位置づけもあり、例年レベルの高いメンバーが集結。

主役は昨年覇者のレモンポップで間違いなし。昨年はドバイゴールデンシャヒーン・10着大敗からの復帰初戦ということで、状態面や大敗の影響などが懸念されていたが、終わってみれば2着馬イグナイターに2秒の大差をつけて逃げ切り圧勝。続くチャンピオンズCも快勝し、JRA最優秀ダートホースに選出。

今年初戦のサウジCでは12着に敗れたが、続く前走のさきたま杯を完勝して巻き返しを達成。国内レースに限れば【11-3-0-0】とパーフェクト連対を果たしており、安定感はメンバー上位。昨年と同じ盛岡のマイルが舞台ならここでも勝ち負け必至だろう。

休み明けを苦にしないタイプで状態面については問題視していなかったが、最終追い切りでは2歳新馬のデンクマールに2馬身半も遅れてゴール。時計自体は悪くないが、新馬に食らいついていけないようでは今回は本来のパフォーマンスを引き出せない可能性もあるのではないかとも見ていた。

しかし、あわせたデンクマールの手応えはかなり良く、レモンポップの動きが悪いというよりは相手の方がよく動きすぎていたとも見て取れる。実際デンクマールはその後デビュー戦を3馬身半差で楽に圧勝しており、あわせた馬が単純に強かったという可能性は高くなった。

状態面の懸念が解消されたと解釈するなら、やはりレモンポップ中心視でここは間違いない。