東京の土曜メインはマイル王者決定戦のマイルチャンピオンシップのステップレース「富士ステークス」です。マイル界の最高峰へのステップレースだけあって例年G3としては豪華なメンバーが集まるレースとして知られていましたが、ビッグレースの前哨戦としての位置付けを明確にするため、2020年からG2に昇格されました。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ソウルラッシュ(牡6、池江泰寿厩舎)
安田記念・3着から参戦するソウルラッシュ。前走の安田記念は差し馬向きの展開をノーミスで進める完璧な競馬を展開するも3着と、ここでも惜しくもG1タイトルを逃す結果に。それでも昨年のマイルCSをタイム差なしの2着に好走しており、能力がG1級なのは明白です。富士Sは一昨年2022年に2着に好走しており、やはり東京のマイルでは侮れない1頭でしょう。約4ヶ月ぶりの実戦となりますが、帰厩してから早々に早い時計を出してきており、まだまだ元気は一杯。悲願のG1・Vへ向けてここで弾みを付けられるかに注目です。
セリフォス(牡5、中内田充正厩舎)
安田記念・5着から参戦するセリフォス。苦手なタフ馬場で大外スタート、レースでも大外ぶん回しとこの馬に不向きな条件が多く揃っていた中で0秒4差なら悲観する必要は無いでしょう。富士Sは2022年に制しており、東京マイルは5戦して全て掲示板確保と堅実。比較的鉄砲も利くタイプで、一昨年も安田記念・4着から富士Sへ進めて勝ち切っています。長くマイルの第一線で活躍していますがここ2年勝ち星から遠ざかっており、そろそろ復活Vとなるかに注目です。
ジュンブロッサム(牡5、友道康夫厩舎)
関屋記念・3着から参戦するジュンブロッサム。スローペース後方から外に出してと展開としては不向きな内容でしたが、上がり最速32秒5の脚で追い込んで3着入線と、決め手の強さを見せました。東京コースは2022年のオリエンタル賞・2着以来、実に約2年ぶりと久々ですが、決め手の活きる東京コースならパフォーマンスも上がってきそうです。マイルは8戦して【2-2-1-3】と堅実で、負けた2回もいずれも4着と掲示板は外しておらず、アーリントンC・4着など重賞でも上位争いに食い込んでいる実績馬です。常にラスト3Fはメンバー上位を計時している末脚が武器で、長い直線の東京コースは巻き返すには絶好の舞台となりそうです。