【BCマイル】3連覇トリオの送りだすノータブルスピーチ、4年目も盤石の態勢か?

今週末はアメリカのデルマー競馬場でブリーダーズカップが開催されますが、日本時間の日曜日午前8時45分発走予定で組まれているのは芝1600mで行われるマイルG1・ブリーダーズカップマイルです。

もっとも注目したいのは3年連続でBCマイルを制覇しているゴドルフィン、C.アップルビー調教師、W.ビュイック騎手のトリオが4連覇を掛けて送り込んできた3歳牡馬のノータブルスピーチです。

2021年は5歳牡馬スペースブルース、2022年は3歳牡馬モダンゲームズ、2023年は5歳せん馬マスターオブザシーズと全て違う馬で、それぞれ異なる特性の持ち主にも関わらず3連覇を達成しており、このレースの攻略法を掴んだかのような構え。ノータブルスピーチも出走馬中最高レートの122を誇り、4連覇に向けても本命の定位置を譲る気配は有りません。

全12頭立てのレースに日本からは美浦・木村哲也厩舎の5歳牡馬ジオグリフ、栗東・高柳大輔厩舎の6歳牝馬テンハッピーローズの2頭が参戦します。

2022年の皐月賞を制したジオグリフですが、以降は主にG1戦線に集中してきたこともあり勝利から遠のいており、G1では掲示板に載るのがやっとという戦績が続いています。

前走の札幌記念では好位から進めて、2番手・3番手が行った行ったの形で逃げ馬を交わして、勝ち馬には及ばなかったものの2着に入着と地力の高さは示しました。復活の勝利を挙げるには相手関係的にも難しい場面ですが昨年春ぶりの遠征でどのような競馬を見せてくれるか楽しみな一頭です。

続いてテンハッピーローズは6歳にして初めてG1に臨んだ今年のヴィクトリアマイルで14番人気を覆す大金星の勝利を挙げた上がり馬です。

2歳時にアルテミスSで3着に入った以外は重賞でめぼしい戦績を挙げられていない中でのG1初制覇となりましたが、前走はセントウルSに参戦して6番人気7着の普段通りとも言える着順に落ち着き、一気の距離短縮だったこともありヴィクトリアマイルでの勝利が本格化によるものか判断に困る結果となりました。

初の海外遠征で不安要素の少なくないテンハッピーローズですが、改めてヴィクトリアマイル以来となるマイルで試金石となる一戦を迎えます。