今後のビッグレースに繋がる2歳重賞「京王杯2歳S」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ヒシアマン(牡2、堀宣行厩舎)
10/30(水)美浦・W(重)4F52.3-3F37.5-1F11.7(馬なり)
美浦のWコースで2頭併せ。古馬3勝クラスの僚馬ディオスバリエンテと併せ馬を行ない、直線は馬なりのまま内からラスト1F11秒7の脚で伸びて併入しました。1週前はWコースで5F66.2-1F11.0の好時計を軽く仕掛けた程度でマークしており、最終追いでも古馬に余力を持って併入と気配は良好。サウジアラビアRCを熱発で回避しており状態面が懸念でしたが、活気が十分に感じられる走りで時計も申し分ありません。体に緩みもなさそうで、力を発揮できる仕上がりにありそうです。
エイシンワンド(牡2、大久保龍厩舎)
10/30(水)栗東・坂路(不良)4F54.3-3F39.2-2F25.3-1F12.3(馬なり)
幸英明騎手を背に栗東坂路で単走。前を行く他厩舎の馬に仕掛けに行きそうなくらい手応えは良く、軽めの内容ながらも気配は絶好です。1週前も幸騎手を背に坂路で2頭併せを行ない、強めに追われて4F50.8-1F11.9の好時計をマークして先着。道中のラップはキレイで時計は自己ベスト更新、あわせた古馬2クラスの相手を楽に圧倒と、動き・時計ともに申し分ありません。小倉2歳Sで重賞初勝利を果たし、勢いそのままに重賞連勝も大いに有り得るでしょう。
パンジャタワー(牡2、橋口慎介厩舎)
10/30(水)栗東・坂路(不良)4F52.6-3F37.3-2F24.2-1F12.0(馬なり)
栗東坂路で単走。馬場の真ん中を馬なりの楽な手応えのまま駆け上がり、ラスト2Fは12.2-12.0と流すようなかたちでゴール。1週前は松山弘平騎手を背にCWコースで2頭併せを行ない、6F82.0-1F11.6をマークして先着しました。フットワークには弾むようなバネがあり、力をしっかりと地面に伝えるパワフルさも感じられます。前走は入場で立ち上がるなど幼いところも見られましたが、追い切りでは終始スムーズに折り合って鞍上の指示にも鋭く反応できている印象です。まだまだ伸びしろは大きく、走りが楽しみな1頭です。