福島競馬の日曜メインは七夕賞と並ぶ福島の伝統の一戦「福島記念」です。福島の芝2000mで行われるハンデ重賞で、ハンデ重賞らしく人気馬が圏外に飛ぶケースも少なくない難解な一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
シリウスコルト(牡3、宗像義忠厩舎)
小倉記念・9着から巻き返しを狙うシリウスコルト。3番手の好位追走と良い位置からの競馬を展開するも、高速馬場の速い流れでコースレコード決着と流れが向かずの敗退でした。3走前の皐月賞も番手追走と積極的んい先行するも、ここでもハイペースとコースレコードの決着で14着に大敗。二度もコースレコードの展開でやられていますが、2走前のラジオNIKKEI賞では中団の内でうまく立ち回って伸びて2着に好走。今年初戦の弥生賞でも逃げて中盤でうまく息を入れて3着に好走しており、自分の競馬ができれば強い馬です。立ち回りは上手く、得意の福島コースなら巻き返しの期待十分でしょう。
フライライクバード(セ7、福永祐一厩舎)
前走のケフェウスS・1着から参戦するフライライクバード。番手追走から抜け出して押し切る強い内容で快勝し、約3年ぶりの勝利を達成。かつて同馬の主戦騎手として手綱を握っていた福永祐一師のもとに転厩してから2戦目で勝利を挙げており、やはりかつてコンビを組んでいた馬だけあって調整もしやすいのでしょう。切れる脚はありませんが、長く良い脚を使えるタイプで2000mもベストという印象。福島コースは初となりますが、器用に立ち回れる機動力もあり、高いパフォーマンスが期待できそうです。
ドクタードリトル(牡4、今野貞一厩舎)
京都大賞典・6着から巻き返しを狙うドクタードリトル。前走が初の2400m戦で相手もこれまでで一番レベルが高い相手でしたが、外をまわしながらも最後は伸びて0秒3差なら大健闘と言って良いでしょう。新馬戦ではその後重賞馬となったサトノグランツ、エルトンバローズ、コレペティトールを完封して圧勝しており、素質の高さは十分。1週前の追い切りでは栗東坂路で4F50秒8の好時計で自己ベストを大幅に更新しており、上昇度の高さを見せています。本格化の兆しを見せてきている今なら悲願の重賞初Vのチャンスは十分ありそうです。