東京競馬の土曜メインはダートマイルのG3「東京中日スポーツ杯武蔵野S」です。2014年から1着馬にチャンピオンズカップの優先出走権が付与されたことで、出走してくるメンバーのレベルも近年は上がってきた印象があります。今年は一体どんな馬が揃ったのでしょうか?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
エンペラーワケア(牡4、杉山晴紀厩舎)
前走のエニフSを快勝したエンペラーワケア。前半はスローペースで折り合いにやや苦戦するも、最後は上り最速の脚で勝ち切って快勝。2走前の欅Sも好位から上がって2着好走と、近2戦はオープン、リステッドで斤量59kgを背負いながらも連対。重賞級のレースレベルだった近2戦の内容からも、ポテンシャルは上位と見て良いでしょう。今回は初のダート1600m戦となるため距離が最大の懸念となりそうですが、もともとフェブラリーSも目指していた馬でもあり、期待は大。斤量57kgならそこまで厳しくはならなそうです。
コスタノヴァ(牡4、木村哲也厩舎)
盛岡のクラスターC・6着から巻き返しを狙うコスタノヴァ。脚質的には逃げか番手の先行策で持ち味を活かしてきたタイプですが、前走は外枠から出負けと慣れない1200mのペースにやられて本来の力を発揮できずに敗退。本来ゆったりと追走して最後はキレ勝負という競馬が合っており、この競馬になりやすい東京マイルなら力は発揮できずはずです。実際、東京1600mは3戦3勝と相性の良く、同舞台なら巻き返しの期待は十分でしょう。脚質的に枠の並びを見てから最終的に判断したいところもありますが、ベスト舞台で臨めるここは無視できない1頭です。
タマモロック(牡4、伊藤圭三厩舎)
グリーンチャンネルC・2着から参戦するタマモロック。今回が重賞初挑戦となりますが、東京のダート1600mは【3-2-2-2】と安定しており、直近3戦はすべて東京ダート1600mでオール連対を果たしています。いずれも重馬場で時計がでやすい条件ではあったものの、走破時計は重賞でも通用する好時計です。控えて脚を溜めて末脚を活かす競馬スタイルの馬で、差しや追い込みが決まりやすい武蔵野Sは絶好の舞台と言えそうです。短期免許で来日中のR.ムーア騎手との初コンビでどんな競馬を見せてくれるのかにも注目です。