今週は暮れのGⅠを目指す2歳馬がしのぎを削る一戦「デイリー2歳ステークス」が開催。優勝候補の最右翼に黙されているのは東京1600mのデビュー戦を圧勝したロンドボスだ。
大外枠スタートから序盤で後手を踏むも、中団後方で脚を溜めてラストは上がり最速33秒4の末脚で差し切る強い内容で駒を進めてきた。着差はクビ差と僅かだったが、開幕週の馬場で差し切ったのは高く評価できる。デビュー戦から高いレースセンスを見せつけ、重馬場にも対応可能、スローペースからの上がり勝負にも強いなど期待度を高める要素は多い。
デビュー戦では上がりこそ良い脚を使って伸びていたが、エンジンがかかるまで時間がかかるタイプ。ただ、ギアがしっかりと入ってからは矢のように伸びていける末脚を持っており、しまいの瞬発力はマイル向きとも言えそうだ。右回りで同じワンターンの京都なら初戦の再現も十分に有り得るだろう。母の色が濃く出ておりモーリス産駒らしくない脚質だが、脚力は確か。近親には国内外のG1で2着3回のステファノスがいる血統背景なのも魅力で、将来も楽しみな1頭だ。
また、今回は例年と比べて手薄なメンバー構成となっており、空き巣と見て押しかけてきた馬たちの参戦も多い。牡馬が相手とはいえ、このメンバーなら地力も上位と見たい。暮れのG1そして来春に向けてなんとか賞金を加算したく、その足がかりとしてここはしっかりと勝ちきりたいところだ。
一級品の片鱗をのぞかせた初戦から、重賞の舞台でもさらにパフォーマンスを上げて勝ち切ってくれると予想して、有力視したい。