福島の伝統の一戦「農林水産省賞典福島記念」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ドクタードリトル(牡4、今野貞一厩舎)
11/6(水)栗東・坂路(良)4F53.9-3F38.5-2F24.8-1F12.3(馬なり)
栗東坂路で単走。混み合っている時間帯で他厩舎の馬が蹴り上げたチップを受けながらという中でも、集中力を切らざすにラスト1Fは12秒3をマークしてゴールしました。最終追いは軽めでしたが、1週前には不良馬場の坂路で4F50秒8の好時計をマークしており、負荷は先週十分にかけられています。自己記録を1秒2も更新する好時計で、全体でここまで速い時計を出すタイプではなかった馬なだけに、いよいよ本格化してきた可能性も高そうです。上昇度の高い1頭として注目です。
フライライクバード(セ7、福永祐一厩舎)
11/6(水)栗東・坂路(良)4F54.1-3F38.9-2F24.9-1F12.1(馬なり)
西村淳也騎手を背に栗東坂路で単走。馬場の真ん中を堂々と力強く駆け上がり、ラスト2Fを12.8-12.1の加速ラップでまとめてゴールしました。負荷は軽めの内容でしたが、1週前には強めに負荷がかけられて併せ馬を突き放しており、ここまでの調整過程は順調です。秋初戦の前走も速い段階からCWで好時計を出しており好仕上がりを印象付けていましたが、前走で叩かれて順調に良化してきた印象です。前走から併せ馬主体で入念に乗り込まれてきており、万全の態勢を整えてきていると見て良さそうです。
シーズンリッチ(牡4、久保田貴厩舎)
11/6(水)美浦・坂路(やや重)4F53.9-3F39.0-2F25.4-1F12.4(馬なり)
美浦の坂路で単走。外ラチ沿いをスムーズにまわっていき、直線もブレのないフォームで駆け上がってラスト1Fは12秒4をマークしてゴールしました。1週前は菅原明良騎手を背にWコースで3頭併せを行い、6F82.4-1F11.5の好時計をマークして先行させた2頭を交わして最先着でゴール。今年はやや太めでレースに臨むことが多かったですが、徐々に絞れてようやく素軽さが戻ってきた印象。結果はまだ出ていませんが、溜めてある程度良い脚が使えるようになってきており、復調気配が漂います。ここで変わってきても不思議ではないでしょう。