いよいよ秋のマイル王者を決める一戦「マイルCS」が開催です。クラシック路線を戦ってきた3歳馬や、マイルやスプリント路線の活躍馬の参戦など、例年多彩なメンバーが揃う一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ブレイディヴェーグ(牝4、宮田敬介厩舎)
前走の府中牝馬S・1着から参戦するブレイディヴェーグ。前走の府中牝馬Sは約11ヶ月とかなり久々でしたが、上がり3F32秒8の末脚を披露し、あっさり復帰戦を勝利で飾りました。度重なる骨折や飛節の腫れなどアクシデントが重なりましたが、全く不安を感じさせない走りを披露。これまで6戦して4勝、2着2回とパーフェクト連対を果たしており、安定感は抜群です。強烈な末脚は京都外回りコース向きで、初のマイルさえ克服してくれれば勝ち負けでしょう。
ナミュール(牝5、高野友和厩舎)
昨年の覇者で連覇を狙って参戦するナミュール。前走の安田記念はスタートで遅れて後方で控え、直線は追い上げて2番手まで上がっていくと、上がり3F最速32秒9の脚で伸びて2着に好走。鞍上のの武豊騎手とは二度目のコンビでしたが、ストレスをかけずに外目をスムーズに走らせ、抜群の東京マイル適性にものを言わせての外回しと文句無しの内容でした。今回はC.デムーロ騎手へ乗り替わりとなりますが、春にはドバイターフで同馬を2着に持ってきており、コンビ相性も問題なし。3走前のヴィクトリアマイルこそ伸びあぐねて8着に敗れましたが、前走は世界最強マイラーのロマンチックウォリアーに0秒1差迫る2着とやはり地力は上位。リピーターの好走が目立つ同レースにおいては無視できない1頭でしょう。
ソウルラッシュ(牡6、池江泰寿厩舎)
前走の富士S・2着から参戦するソウルラッシュ。約4ヶ月ぶりの実戦でしたが、中団追走から直線間を割って伸びて2着確保と、休み明けとしては上々の内容でした。2走前の安田記念は得意のやや重、差し向きの流れ、終始スムーズなレース運びで3着に好走。絶好の条件が揃った中で勝ちきれなかったという低い評価を下すことも出来ますが、馬場、左右回り、国内外を問わずにあらゆる条件でも上位争いを演じてくれる安定感は最大の強みとも言って良いでしょう。マイルCSは昨年・2着、一昨年4着と同レースでも安定しており、今年も崩れる姿は想像し難い1頭です。