【マイルCS予想2024】初の1600mでもキレ味発揮なるか?ブレイディヴェーグG1・2勝目へ

いよいよ秋の最強マイラー決定戦「マイルチャンピオンシップ」が開催。

今年は昨年のエリザベス女王杯の覇者ブレイディヴェーグが最大の注目馬となる。春にドバイ遠征を視野に入れて調整されていたが、右飛節の炎症で見送り。さらに復帰戦として予定していた新潟記念も筋肉痛で見送ってと、状態を戻すのに時間を要した。

調整過程での印象からすれば割り引きたいところがあったが、再放牧で立て直しを図って臨んだ前走の府中牝馬Sはいきなり上がり3F32秒8の脚を繰り出して圧勝。末脚の鋭さは健在で、あらためてG1馬の強さを知らしめた。

脚元に関しては陣営も引き続き慎重に視ていくと思われるが、1週前追い切りでは美浦Wで6F82.5-1F11.3の好時計をマークし、先行させた古馬2頭を交わして最先着でゴールとかなり動けている様子だ。一度使われ、気配は良化。ここでも末脚が生きる展開になれば見せ場は作ってくるだろう。

ポイントとなるのは初のマイル戦となる点。1800~2000mで鋭い決め手を繰り出してきた同馬だが、マイルG1の流れでも持ち味を発揮できるかどうかが焦点となる。

とは言ってもキャリア6戦中5戦で最速の上がりをマークしており、うち3戦は32秒台と安定してキレを発揮できる堅実派のこの馬ならそこまで不安視する必要はなさそうだ。京都の外回りコースは比較的末脚を生かしやすい舞台でもあり、基本的に位置取りがどこであれ終いは確実に伸びてくるタイプ。これまでのレースぶりと脚質を考えるとコース適性における不安は少なめ。

中距離路線から殴り込むかたちでの参戦となるが、決め手が一枚上のここはあっさりと克服して完全復活も期待できそうだ。