天皇賞秋・4着から参戦するディープインパクト産駒の4歳牡馬・ジャスティンパレス。
前走は4着に敗れたが、スローペースの中、直線では前が詰まる不利がありながら0秒3差の4着は負けて強しの内容だ。とは言え、ここ1年近く負けて強し止まりの競馬が続いており、そろそろしっかりと勝ちきってもらいたいところだ。
東京コースは天皇賞秋の好走ぶりから問題なし。超高速決着だった昨年の天皇賞秋では33秒7の上がりを使って2着、今年も33秒0の脚で4着。この馬が33秒台の脚を使ったのはこの2戦のみで、改めて東京コースはこの馬に合うことを証明した。スタミナのあるステイヤータイプで、距離延長も間違いなくプラスに働くはずだ。コース・距離はベスト条件と言って良い。
今年は引っ張る馬が不在でスローペースとなる可能性が高そうだが、瞬発力勝負の東京2000mでドウデュースとそこまで変わらない脚色を出せており、近年は瞬発力も強化されている。スローペースでも十分に対応可能だろう。後方からの競馬が基本であるという点がややネックではあるが、上手く促していけば天皇賞・春の時のように中団につけられる馬でもある。今回は先行意識の高いC.デムーロ騎手とのコンビということで、好位から進める鞍上とは好相性だ。
また、状態面もしっかりと良化。前走は地味な仕上げという印象だったが、1週前の追い切りでは坂路で51秒台マークとこの馬にしては早い時計を出してきた。高い集中力を持って走れており、前走と違って明らかに状態上がって気持ちも前向きに見える。
前走以上の状態で、促せるC.デムーロ騎手とのコンビで得意のコース・距離と、今回は好条件が揃っている。善戦止まりにピリオドを打ち、久々の美酒を浴びることができるかに注目だ。