今週末からは中山競馬が開催。開幕を飾る重賞はJRA最長距離の平地重賞「ステイヤーズS」です。長距離に自信のある馬が一堂に会する数少ない長距離重賞レースの1つです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
シュヴァリエローズ(牡6、清水久詞厩舎)
前走の京都大賞典を制し、重賞初制覇を果たしたシュヴァリエローズ。1000m通過58秒7のハイペースの中を中団でじっくり脚を溜め、3コーナーの下り坂で徐々に進出していき、直線はスピードを落とさずしぶとく伸びて快勝しました。凡走続きで長らく結果を出せなかった同馬ですが、メトロポリタンS・3着、目黒記念・2着、京都大賞典・1着とここ3戦は好内容の競馬で連続好走。3000mを超える距離は今回が初となりますが、近走の充実ぶりは目を見張るものがあり、重賞連勝も十分可能でしょう。
ゴールデンスナップ(牝4、田中克典厩舎)
前走の古都S・2着から参戦するゴールデンスナップ。超スローペースを上がり最速33秒9の脚で伸びて0秒1差の2着に好走しました。2走前のタイランドCでは一変して緩みない流れとなりましたが、馬群外から徐々に進出し、ここでも上がり最速の脚で2着に好走。長距離適性は高く、消耗戦も得意なタイプで、期待度は高い1頭です。出遅れ癖があり後方からの競馬が基本となりますが、長く良い脚を使えるタイプで、しまいの脚は堅実です。勝ちきれないところがありながらも安定感は抜群で、ここでも上位争いに加わってくるでしょう。
アイアンバローズ(牡7、上村洋行厩舎)
昨年のステイヤーズSの覇者アイアンバローズは連覇を狙って今年も参戦。昨年はレース当日8番人気と伏兵的な立場でしたが、終わってみれば後続に2馬身半の差をつける圧勝でした。同レースとの相性は良く、2021年・2着、2022年・4着、2023年・1着と崩れていません。昨年負かした2着馬は天皇賞春を制したテーオーロイヤルで、能力はG1レベルと言って良いでしょう。3月のドバイから長期休養明けとなりますが、入念に乗られて態勢は整っており、連覇の可能性は十分ありそうです。