今週末は2歳重賞の「新潟2歳ステークス」が新潟競馬場で開催されます。過去の上位馬の中にはジャスタウェイやハープスターなどの名馬が名を連ねており、ここから羽ばたく若馬を探すという意味でも注目したい一戦です。
キャリアの少ない2歳重賞ということで情報は少なく、これまでの勝ちっぷりや血統面から予想するのがセオリーと言えるでしょう。
そんな今年の新潟2歳ステークスで気になる馬はロードアクア(牡2、浅見秀一厩舎)です。
近走の内容や血統面は期待十分な内容です。血統面においては、去年デビューしてすでにG1・2勝の実績があるロードカナロア産駒という心強い実績があります。同馬は1,944万円と同産駒としては良心的な価格ですが、母系にはサドラーズウェルズがおり、Specialのクロスが入っている血統。同産駒で桜花賞とオークスを優勝したアーモンドアイにも同じSpecialのクロスが入っているので、血統には期待させる何かがあります。
新馬戦のレース内容ですが、レースレベルはそこまで高いという印象はありませんでしたが、上がりは最速タイの33.8秒と好時計を出しており、同馬だけが長距離輸送という点を加味すれば強い勝ち方だったと言えるでしょう。直線の長い新潟は、末脚が生きてくるのではないでしょうか。
不安点についてですが、新馬戦で手綱を握ったM.デムーロ騎手がレース後に「1600mも大丈夫だけど、折り合いは次は少し心配」とコメントしているように、パドックでも少々イレ込む姿が見られ、距離が伸びるなら前向きな気性は課題となりそうです。デムーロ騎手は今週末に札幌競馬場で行われるワールドオールスタージョッキーズ2018に参戦するため、鞍上は乗り替わりとなります。現時点では乗り替わり騎手は未定となっておりますが、騎手との折り合いはポイントとなってきそうです。
今回の新潟2歳ステークスでは3頭のロードカナロア産駒が出走しますが、そんな中でも今回はSpecialのクロスが入った血統、そして新馬戦で次走を期待させる走りを見せたロードアクアを有力視しております。