香港のスプリントG1「香港スプリント」がいよいよ開催です。2021年はレシステンシアが2着、2020年はダノンスマッシュが勝利、2012~13年はロードカナロアが連覇を果たすなど、日本馬による活躍が多い一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ルガル(牡4、杉山晴紀厩舎)
前走のスプリンターズSを快勝し、G1初制覇を果たしたルガル。前半600mは32秒1というかつてないハイペースで流れ、離れた3番手追走から直線は手応え良く伸びて押し切って快勝。春の高松宮記念・10着後しばらくして骨折が判明し、前走は長期休養・怪我明けという状況でしたが、復活しただけでなくむしろより強くなってターフへと戻ってきました。もともとダートでもやれていた馬で、芝へ転身しても安定して上位争いを演じてきました。復帰2戦目の上積みも見込めるここは、初の香港が舞台でも崩れる姿は想像し難い1頭です。
トウシンマカオ(牡5、高柳瑞樹厩舎)
前走のスプリンターズS・2着から参戦するトウシンマカオ。最内スタートをうまく利用し、中団内から押し上げていき、直線も内を突いて、馬場を読み切った見事なイン突きでクビ差の2着に好走しました。2走前のセントウルSでは苦手としていた左回りを克服して差し切っており、充実期に入ってきた印象。父同様の晩成型か、ここへ来てようやくG1級の実力を発揮してきました。良馬場の軽い芝でパフォーマンスを上げてくる瞬発力タイプで、高松宮記念の時のようなタフな道悪になると割り引く必要がありそうです。
サトノレーヴ(牡5、堀宣行厩舎)
前走のスプリンターズS・7着から巻き返しを狙うサトノレーヴ。夏は函館スプリントS、キーンランドCと1200mのG2を連勝しており、短距離戦線の新星として注目を集める期待馬です。前走のスプリンターズSは1番人気の期待を裏切る結果となってしまいましたが、スタートで遅れて外をまわされ、ハイペースの中でロスを強いられてと終始噛み合いませんでした。力自体は上位なので、大きく悲観する必要はないでしょう。北海道の重賞を2勝しており、シャティンの芝もこなせそうな気配十分。海外のスプリントG1で悲願達成となるかに注目です。