平地競走用の芝コースに可動式の置き障害を設置して行われる「新潟ジャンプステークス」が今週25日(土)に新潟競馬場で開催されます。
水ごう・いけ垣障害やバンケットもなく、平坦コースのため坂もないため、ジャンプのうまさやセンスよりもスピードのある馬がそのまま勝ちやすいというイメージがあります。
そういう意味では、平地時代で1000万下を勝っているタイセイドリーム(牡8、矢作芳人厩舎)はここでは有力視したい1頭です。前走の東京ジャンプステークスでは3着に入着するなど生垣障害への対応力も示せておりますが、2016年の新潟ジャンプステークスの覇者でもあり、新潟の障害コースは2戦2勝と好成績です。長い直線では平地力を発揮することができるのではないでしょうか。
去年の4月に行われた中山グランドジャンプ後に屈腱炎が発症し、長期休養となったタイセイドリームでしたが、今年6月に東京のダート短距離で約1年2ヶ月ぶりに復帰します。障害レースではではなくダート戦でありましたが、ただ回ってきて最下位に敗れるという内容からも、調教代わりで使われたと言っていいでしょう。現に次走の東京ジャンプステークスではしっかり3着に入線し、衰えも見せずに復帰を果たしました。
切れるタイプではないので、今回もある程度前で競馬をしてくれると思います。大きく崩れることも少ないですし、今回は長い直線で持ち味のしぶとさを発揮してくれるのではないでしょうか。
出走メンバーには去年の新潟ジャンプステークス・3着のタマモプラネットや、去年の東京ジャンプステークスの覇者・シンキングダンサーなどがおり、このあたりが人気を分け合うライバルとなりそうです。
実績的にはほとんど差がありませんが、新潟の舞台が向きそうなタイセイドリームは比較的好条件が揃っていると言って良いのではないでしょうか。