今週は香港における芝2400m路線の最高峰「香港ヴァーズ」が香港のシャティン競馬場で開催されます。これまで多くの日本調教馬が出走し、2001年のステイゴールド、2016年のサトノクラウン、2019年のグローリーヴェイズ、2022年のウインマリリンの4頭が優勝しており、日本馬との相性も良いレースです。
プラダリア(牡5、池添学厩舎)
前走の京都大賞典・7着から参戦するプラダリア。前走は追い切りの動きが悪く本番でも良い時の手応えがなく、レースでも同馬に不向きなハイペースと自分の競馬が全く出来なかったかたち。地力は上位の馬なので、本来の力さえ発揮できればG1でも戦えるはずです。そこまでペースが速くならない香港ヴァーズは条件的に合いそうで、時計を要す条件で好走していることからシャティンの馬場への適性も高そうです。
ステレンボッシュ(牝3、国枝栄厩舎)
前走の秋華賞・3着から参戦するステレンボッシュ。外枠スタートから出遅れと序盤でロスがあり、スタート後は二の脚が効かず、後方からの競馬でなんとか3着に粘り込んだという内容。約5ヶ月の休み明けということもあってか、道中は力んで勝負どころの手応えもそこまででした。今回は国内最終追い切りの美浦のWコースで5F65.2-1F11.8の好時計をマークしており、輸送後もシャティン競馬場のオールウェザーで素軽い動きを見せているようで、状態面は良さそうです。桜花賞・1着、オークス・2着、秋華賞・3着と牝馬三冠では抜群の安定感を示しており、桜花賞以来のコンビとなるモレイラ騎手との再コンビで戴冠を狙います。
ウィズアウトアファイト(セ8、S.フリードマン厩舎)
前走の豪G1チャンピオンズS・3着から参戦するカウィズアウトアファイト。昨年はコーフィールドC、メルボルンCを連勝し、史上12頭目となる両レース連勝の“カップス・ダブル”を達成し、豪州を沸かせました。メルボルンC後に腱の負傷で戦線離脱していましたが、約1年ぶりの実戦となった前走のチャンピオンズSではG1・4勝の最強牝馬ヴィアシスティーナを相手に3着と、復帰初戦から力のあるところを見せました。クラシックディスタンスを得意としており、叩き2戦目でベスト距離へ延長される今回はパフォーマンスを上げてくるでしょう。