【阪神JF予想2024】テリオスララ✕M.デムーロ、課題はスタート

未勝利、萩Sを連勝中の素質馬・テリオスララはここが重賞初挑戦。

ここまでの3戦は全て1800mで、今回は初のマイル戦となる。近2戦はいずれも逃げ切り勝ちで、マイルへの距離短縮でも自分のかたちに持ち込めるかどうかがカギとなりそうだ。

前走の萩Sは前半5F62秒4のスローペースで逃げていき、後半4Fは45秒7と京都らしいロングスパートの展開。これをラスト2F11.1-11.2の速いラップで突き抜けて逃げ切る強い内容だった。スタートは良く、二の脚が速い。直線並びかけられてもうひと伸びする勝負強さもあり、スタートダッシュが決まればレースを面白くしてくれるだろう。今回は1枠2番と好枠を引けている点も好材料で、条件としては申し分ない。

ただ、マイルになって序盤から速くなる今回は勝手も違ってくる。これまでは少頭数の外枠から緩いペースで先行してきた馬なだけに、スタートのミス一つでインで包まれて終わってしまうということも十分にありえるだろう。当然同型馬との兼ね合いが重要となってくるが、今回は先行力の高い有力馬が揃っており、競り合って前半がオーバーペースになってしまうと危ない。やはりスムーズにスタートが切れるかが重要となってくる。

そこで最大の懸念となってくるのが、全3戦で手綱を握ってきた鮫島克駿騎手からM.デムーロ騎手へ乗り替わりとなる点だ。スタートにやや注文がつく騎手なので、しっかりと好スタートを決めてハナをきってくれるかはいささか疑問だ。

今の京都はタフでスタミナがある距離短縮組のテリオスララは評価したくなる1頭だが、そのスタミナや器用さを十分に発揮してくれるかどうかが取捨を決める上で最大の注目点となってきそうだ。