今週の札幌は火、水と雨が続き、金、土も雨。キーンランドカップが行われる日曜は晴れる予定となっているが、雨の影響で馬場がパワー型にシフトする可能性はある。開幕5週目で週中にこれだけ雨が降れば、耐久性に乏しい洋芝はそろそろ内の痛みも目立ってくるだろう。当日の馬場状態を見るまで断定はできないが、重馬場を得意とする馬は早めに目星をつけておくことをオススメしたい。
ということで今回は、重馬場を得意としている4頭の馬をピックアップしてみた。
レッツゴードンキ(牝6、梅田智厩舎)
重馬場以上の芝レースの成績は「0-1-2-0」。ダートも走れるし、洋芝の成績も「1-0-3-0」とパワーの要る馬場は歓迎。前走のヴィクトリアマイル(6着)は稍重だったがそこまで力の要る馬場ではなかった。去年のスワンSの時のような力の要る馬場&ハイペースで好位からしぶとく伸びる競馬が理想。開催終盤の洋芝で1200mなら条件はこの馬向きと言えるだろう。
キングハート(牡5、星野忍厩舎)
重馬場以上の芝レースの成績は「1-2-0-2」。高速馬場だった去年の函館スプリントSで2着に入着するなど高速馬場でも好走実績はあるが、もともと時計が掛かる馬場が得意な馬。しぶとさがある馬なので、瞬発力勝負よりはパワーの要る馬場の方が合いそうだ。前走の函館スプリントSでは11着に敗れているが、馬体重が-20kgで状態が悪かった可能性が高い。状態面は注意したい。
ペイシャフェリシタ(牝5、高木登厩舎)
重馬場以上の芝レースの成績は「1-0-0-1」。去年は雨で重馬場となった神奈川新聞杯で勝利し、その前年は雪の降ったなずな賞を勝つなど、重たい馬場は苦にしないタイプ。洋芝は「1-2-0-3」で、巧者と呼べるほどの成績ではないが、母系に洋芝のパワースプリンターGreen Desertがおり、血統的には適性は高いはず。
ナックビーナス(牝5、杉浦宏昭厩舎)
重馬場以上の芝レースの成績は「0-1-0-0」。昨年秋は雨で重馬場となったルミエールオータムDで2着に入着しており、今年の高松宮記念も良発表だったが開催最終日で時計の掛かる馬場となっており、ここでも3着に健闘している。今年初戦のカーバンクルSも良発表だが雨が降りはじめて時計が掛かる馬場となっており、そんな中で逃げ切り勝ちを果たしている。実績以上に道悪は得意な可能性が高い。