【新潟記念2018予想】変則ローテのブラストワンピース、3歳世代の強さ証明できるか?

夏も8月後半となり、夏競馬も終盤戦です。サマー2000シリーズもいよいよ最終戦となり、次週は新潟競馬場で「新潟記念」が行われます。秋のG1シーズンも迫ってきたということで、夏のハンデ重賞ながらもここから秋のG1に駒を進める馬も少なくありません。

日本ダービーで5着に健闘したブラストワンピース(牡3、大竹正博厩舎)もそんな1頭です。

クラシック有力馬の参戦も珍しいですが、この後は菊花賞へ向かうとされており、このローテーションもまた異例です。

過去10年まで遡っても、ダービーから新潟記念に参戦した馬は2頭のみ。2012年のダービーで12着だったモンストールは新潟記念でも12着に敗れ、2015年のダービーで6着だったミュゼスルタンは新潟記念では1番人気に推されるも、16着と大敗でした。

ブラストワンピースも1番人気に推される可能性が高いことを考えると、ミュゼスルタンの状況が近いと感じますが、大敗していることを考えるとブラストワンピースも同じ道を辿るのではないかと考えてしまいます。ただ、2015年の新潟記念は当日の雨で馬場も重たくなっていたので、間隔があいていた以外にも敗因はありました。何れにせよ、好走例が無いローテーションで、古馬と初対戦ということもあり、これを不安材料とする人も少なくなさそうです。

とは言ったものの、2走前の毎日杯では直線序盤で内ラチに当たりながらも抜け出して完勝というインパクトのある勝ち方をしており、ダービーでも2番人気に推されるほどの有力馬です。スタミナには自信があるハービンジャー産駒で、新潟の長い直線ももってこいの舞台と言って良いでしょう。不安感と期待感の両方がある馬という意味でも注目の1頭というわけです。

使い分けを考えてのレース選択だとは思いますが、2000mでもコーナーの多い札幌記念などを使うよりは直線の長い新潟の方が合うと思いますし、折り合いもつけやすいでしょう。毎日杯からダービーの時も中8週あけているので、間隔を詰めて使えないタイプならこのローテーションも納得です。

変則ローテーションに疑問を持つファンも多くいらっしゃると思いますが、個人的にはこれはこれで面白そうと思いますし、実際懸念しているのは古馬との対戦がどうかくらいです。今のところ現3歳世代のレベルはそこまで目立って強いという印象もないので、強い勝ち方をして世代の強さを証明できるかどうかに注目したいと思います。