2024年の京都競馬を締めくくる重賞「阪神カップ」が開催。創設当初からG2格付けされており、例年短距離路線のトップクラスが集結するハイレベルな一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ウインマーベル(牡5、深山雅史厩舎)
昨年の阪神Cの覇者ウインマーベルは連覇を狙って今年も参戦。3歳時は葵S・1着、キーンランドC・2着、スプリンターズS・2着とスプリント重賞戦線で活躍していた馬でしたが、古馬になってからは結果を出せず不振が続いていました。その流れを変えたのが昨年の同レースで、阪神C快勝後は阪急杯・1着、スプリングC・1着、前走のマイルCS・3着と調子を取り戻してきています。前走のマイルから距離は短縮されますが、1400mの重賞を3勝しているように距離適性は問題無し。京都への適性も前走で示しており、ベスト距離に替わって相手関係も楽になるここは勝ち負けでしょう。
ナムラクレア(牝5、長谷川浩厩舎)
前走のスプリンターズS・3着から参戦するナムラクレア。スプリンターズSは2年連続で3着、高松宮記念も2年連続で2着とビッグタイトルまであと一歩届いていませんが、これまでスプリント重賞を4勝しており実績は上位。ベストは1200mという印象が強い1頭ですが、1400mも3戦して全て2着と適性の高さは十分に示しています。前走は主戦の浜中騎手から横山武史騎手へと乗り替わりとなりましたが、それでも勝ち馬と0秒1差の3着に善戦。どんな条件でも上位争いできる安定感の高い馬で、総合力の高さでは最上位の1頭と言えそうです。
セリフォス(牡5、中内田充厩舎)
前走のマイルCS・6着から参戦するセリフォスはここがラストラン。これまで走ってきた全16戦はすべてマイル以上の距離でしたが、ラストランはまさかの初挑戦となる1400m。距離適性に関しては走ってみるまで分かりませんが、ファンの間では短い距離でも見てみたいという声も囁かれていた馬で、期待度は高い1頭です。今年の阪神カップは例年の阪神ではなく、スタミナを要する京都が舞台となりますので、他の競馬場の1400m戦よりは走りやすいはず。近走は控える競馬が多いですが先行もできる馬で、ラストランでどんな競馬を見せてくれるのかにも注目です。