今年も暮れのグランプリレース「有馬記念」がいよいよ開催される。主役はファン投票で歴代最多47万票超を集めて1位にランクインしたドウデュース。連覇もかかる一戦かつラストランを迎えるということで注目度も高い1頭だ。
昨年の有馬記念の勝ちっぷりは1年経った今でも記憶に新しい。内が伸びる馬場で内目からのスタートだったが、あえて内を取らずに下げて控える競馬を選択。3~4コーナーを抜群の手応えで上がって外を回していき、上がり最速の脚で差し切るという圧巻の内容だった。馬の力を信じた武豊騎手のエスコートもお見事だったが、それにしっかりと応えた馬も流石であった。この馬のギア比をしっかりと把握している武豊騎手とのコンビは言わずもがな最高で、馬の能力も問題なし。ここは盤石の本命で間違いないように思える。
ただ、天皇賞秋、ジャパンCはいずれも切れ味を存分に見せつけての快勝で、有馬記念では通用しない勝ち方だ。やはり昨年のような捲りが理想だが、離して逃げたタイトルホルダーは今年は不在で、明確な逃げ馬が不在。さらに去年よりはマークがきつくなる可能性が高く、馬場が昨年よりも高速馬場であれば後方勢が早めに仕掛けていく展開もあり得る。そうなれば去年のレースを再現することも難しくなってくるだろう。逃げ馬不在で展開がスローになり、脚を余す可能性は十分に考えられる展開だ。
当日の馬場、枠、メンバー構成から予想される展開などをしっかりと見極めて判断したい。