今週末から中山競馬が開催。秋の中山の開幕週を飾るのは「京成杯オータムハンデキャップ」です。レース名通り、秋季競馬の開幕週を彩る名物重賞ですが、サマーマイルシリーズの最終戦ということで夏のチャンピオンマイラーが決まる重要な一戦でもあります。
今回注目したいのは同シリーズチャンピオンに王手がかかるロジクライ(牡5、須貝尚介厩舎)です。前走のサマーマイルシリーズ第1弾の中京記念では1番人気のグレーターロンドンに直線で交わされ、惜しくも2着に敗れました。
それでも前走は3ヶ月ぶりの休み明け初戦としては好内容の2着でしたし、馬体重が10kgも増えていたことを考えると、叩き2戦目となる今回は上積みも期待できるのではないでしょうか。
ロジクライにとって今回は初の中山コースとなりますので、コース適性がどうかという部分は懸念材料となりそうです。ただ、少し時計のかかる馬場が得意な馬ですし、パワーの要るコースは合う可能性が高いでしょう。
ロジクライは先行して粘る競馬をするタイプですが、中山のマイルはスタートから最初のコーナーまでの距離は240mと短く、さらにスタートからゴール前の坂まではずっと下り坂で、オーバーペースで坂を迎えた馬が差し馬に捕まるシーンが目立ちます。
とは言え、前走の中京記念でも3着内で先行馬だったはロジクライのみで、差し馬が台頭してくる中、前目でよく粘っておりました。開幕週ということもありますし、機動力のあるロジクライなら初の中山コースもこなしてくれる可能性は高そうです。
相手は前走と比べて大幅に強化されるというわけでもなく、中京記念の勝ち馬グレーターロンドンも爪の不安で回避したため、人気も集まりそうなロジクライ。現在サマーマイルシリーズは中京記念を勝ったグレーターロンドンと関屋記念を勝ったプリモシーンが同率1位となっておりますが、ここで勝てば逆転でのシリーズ制覇となります。個人的にも今後のマイル重賞で楽しみにしている1頭なので、ここで夏のマイル王を奪取し、飛躍の秋となるかに注目したいと思います。