セントライト記念、菊花賞と重賞を連勝中の上昇馬・アーバンシック。春の二冠では結果を残せなかったが、秋から一気にパフォーマンスを上げてきた。

秋初戦のセントライト記念は最内枠からうまくスタートを決めて中団につけ、完璧に立ち回って直線は外から上がり最速の脚で差し切って快勝。続く前走の菊花賞は前半で行きたがるところを見せる面もあったが、鞍上のルメール騎手がうまく折り合いをつけて見事立て直した。勝負どころで早めに上がって直線抜け出すと、2馬身半差を広げて快勝した。

近2戦は確かに強い勝ちっぷりだが、いずれも条件が向いたのと展開利もあった。セントライト記念は内伸び馬場が追い風になっており、菊花賞は馬の能力というよりは鞍上のルメール騎手の手腕が光ったレースとも言えよう。春と比べれば着実に力は強化してそうだが過剰評価は危険だ。

さらにスタートが遅い馬でもあるので、後方からの追い上げを凌ぐには向正面でポジションを上げ距離を稼ぐ必要もある。内でスムーズに脚を溜めることは出来るので、枠番はこの馬にとってかなり重要度が高くなってくる。

そんななかでアーバンシックが入ったのは2枠3番。これはかなりの好枠で、隣の2番に入っていたドウデュースは出走取消となり、これも同馬にとっては好都合。おそらく押し出されるかたちで1番人気になる可能性が高く、他馬からのマークはより厳しくなりそうだが、条件としてはこれ以上にない好条件が揃った。ここは信頼度の増したアーバンシックを最有力視した馬券で臨みたい。