今週末、2月27日からはいよいよ阪神競馬が開幕します。その口火を切るのが、27日(土)に開催される第25回アーリントンC(GⅢ)。今年で25回目と重賞としての歴史はそれほど古くはありませんが、過去の優勝馬には後のGI馬がズラリと名を連ねているように、ここをステップに春を展望する馬が揃う一戦。注目は必然でしょう。
開幕週の絶好馬場ということもあり、過去の連対馬の脚質を見ると、全体的には逃げ~先行が有利の傾向。近年、このレースを中団~後方からの差し切って勝ったのは、2013年のジャスタウェイのみで、逆に言えばそれぐらい力がないと無理だということです。
今年はそれほど抜けた馬もいない組み合わせとなりそうですから、もちろん逃げ~先行馬に注目!ということで、徹底先行の型を持つシゲルノコギリザメに期待です。父スーパーホーネット、母父タイキブリザードですからお世辞にも良血とは言えませんが、だからこそ実力ほどの評価を受けないタイプとも言えます。前走は行く馬がいたことに加えて、長い直線を意識してか、控える形を取りましたが、やはり番手からでは持ち味が生きなかった印象。
前走の教訓を生かすなら、ここは何が何でも逃げの一手。シンザン記念でマークした芝1600、1分34秒2の持ち時計なら、十分勝負になる計算です。
あえて不安点を挙げるとすれば、10月デビューでここまですでに7戦を消化。月2走ペースで走っていることで、疲れがあるのかないのかということでしょう。このあたりは中間の稽古の動きや気配に注意が必要となりそうです。