今週土曜の阪神メインはダートG3の「シリウスステークス」が開催。11月に開催されるJBCクラシックやチャンピオンズカップへ向けてダート中距離路線の実力馬が集う秋のダートハンデ重賞です。
出走予定馬の中でまず注目を集めるのはアンタレスSと平安Sを制したグレイトパール(牡5、中内田充厩舎)です。
昨年5月の平安Sを制した後、骨折が判明し1年近く休養しておりましたが、今年4月のアンタレスSで見事に復活Vを果たしました。しかし、連覇がかかる前走の平安Sでは、単勝オッズ1.7倍の圧倒的1番人気に推されるも5着に敗れ、連勝は「6」でストップとなりました。
2走前のアンタレスSと比べて平安Sではメンバーは強化されておりましたし、骨折明け初戦を激走した反動による“2走ボケ”が重なったということも考えられます。
今回は前走から4ヶ月超の休養を挟んでいるのでリフレッシュできている可能性は高いですし、7月から栗東トレセンに入厩して乗り込んでいることから臨戦態勢は前走以上とも見て取れます。前走の負けで肩を落としたファンも少なくないと思いますが、巻き返す可能性も十分といったところでしょう。
ただ、今回はハンデ重賞ということでグレイトパールが背負うのはトップハンデの57.5キロ。ジャパンダートダービー2着のオメガパフュームや、前走のラジオ日本賞を勝利したヒラボクラターシュは3歳馬ということで斤量は53キロになります。4.5キロもの斤量差がある中で、彼らを抑えることができるかどうか。
前走のアンタレスSではグレイトパール以外の2頭は完璧な馬券だっただけに、非常に悔しい想いをしました。個人的にもここはグレイトパールの扱いに迷うところではありますが、今回の舞台となる阪神のダート2000mは仁川Sで快勝している舞台でもありますし、買い目には加えておくことになると思います。