函館記念(2015年)は巴賞組を買うのがセオリー?

巴賞組を買うべし

「函館記念は巴賞組を買うのがセオリーだ」と筆者のまわりの競馬ファンは口を揃えて言うが、果たしてホントウだろうか?函館記念で1~3着に入った馬の前走データを見ながら検証していきたいと思う。

函館記念の1~3着の前走データ(過去10年)

1~3着(当日人気) 前走 前走着順(前走人気)
2005 1-エリモハリアー(6人気) 巴賞(OP)  1着(6人気)
2-ブルートルネード(2人気) 巴賞(OP)  2着(3人気)
3-ウイングランツ(4人気) 目黒記念(G2)  2着(5人気)
2006 1-エリモハリアー(1人気) 巴賞(OP)  2着(1人気)
2-エアシェイディ(2人気) 福島テレビOP(OP)  1着(1人気)
3-マヤノライジン(3人気) 下鴨S(1600万下)  1着(1人気)
2007 1-エリモハリアー(7人気) 巴賞(OP)  11着(6人気)
2-ロフティーエイム(9人気) 巴賞(OP)  8着(5人気)
3-サクラメガワンダー(2人気) 安田記念(G1)  13着(14人気)
2008 1-トーセンキャプテン(4人気) 巴賞(OP)  4着(2人気)
2-フィールドベアー(1人気) 巴賞(OP)  1着(3人気)
3-マンハッタンスカイ(2人気) 巴賞(OP)  6着(1人気)
2009 1-サクラオリオン(4人気) 巴賞(OP)  3着(7人気)
2-マヤノライジン(10人気) 巴賞(OP)  6着(4人気)
3-メイショウレガーロ(8人気) 巴賞(OP)  5着(2人気)
2010 1-マイネルスターリー(2人気) 新潟大賞典(G3)  4着(7人気)
2-ジャミール(1人気) 天皇賞春(G1)  7着(3人気)
3-ドリームサンデー(5人気) 金鯱賞(G2)  2着(6人気)
2011 1-キングトップガン(4人気) 目黒記念(G2)  1着(7人気)
2-マヤノライジン(12人気) 五稜郭S(OP)  6着(6人気)
3-アクシオン(7人気) エプソムC(G3)  10着(12人気)
2012 1-トランスワープ(4人気) 福島テレビOP(OP)  3着(1人気)
2-イケトップガン(8人気) 巴賞(OP)  5着(11人気)
3-ミッキーパンプキン(7人気) 巴賞(OP)  6着(3人気)
2013 1-トウケイヘイロー(3人気) 鳴尾記念(G3)  1着(6人気)
2-アンコイルド(7人気) 巴賞(OP)  8着(3人気)
3-アスカクリチャン(8人気) 新潟大賞典(G3)  8着(9人気)
2014 1-ラブイズブーシェ(2人気) 目黒記念(G2)  2着(12人気)
2-ダークシャドウ(8人気) エプソムC(G3)  3着(8人気)
3-ステラウインド(7人気) ジューンS(1600万下)  1着(1人気)

巴賞組がやっぱりダントツ

母数が多いので当たり前と言えば当たり前だが、こうしてみると前走巴賞組がダントツで一番馬券に絡んでいる。巴賞組が6勝、次いで目黒記念組が2勝、福島テレビOP組が1勝となっている。
巴賞組だけで見た場合、6勝した馬はほとんど巴賞で4着以内に入った馬で、1頭だけ11着と2ケタ着順の馬がいる。巴賞で6着や8着と凡走した馬でも函館記念では2着までは入ってきているので、凡走しても連下まではありえると思った方が良さそうだ。

脚質データ

逃げ【1-1-1-7】
先行【2-6-3-22】
差し【6-3-4-43】
追込【0-0-2-45】
マクリ【1-0-0-1】

脚質的には差しと先行馬が優勢で、とくに差しがよく決まっている。函館芝2000mは直線がたった260mしかなく、主要10の競馬場の中で一番短い直線のコースである。早めに仕掛けていって差せる馬、もしくは前目で先行できる馬から狙っていくのがセオリーか。

今年の巴賞組

今年は巴賞から4頭の馬が出走される予定だ。

マイネルミラノ(1着)
レッドレイヴン(2着)
リベルタス(3着)
エックスマーク(5着)

今年の巴賞を優勝したのはマイネルミラノ(丹内騎手)。マイネルミラノはこれまで逃げのスタイルで走ってきており、前走の巴賞でも見事に逃げ切っての勝利だった。レース序盤からハナをきっていき、ペースはややスローから、後半につれてペースアップして後続を引き離す王道の逃げスタイルで逃げ切った。函館記念でもこの馬はおそらく逃げていくことが予想される。
差してきそうなのはレッドレイヴン、エックスマーク、先行ならリベルタスといった感じか。

巴賞4着以内の差し馬に注目

上記で記したデータ通りに推奨馬をあげるとすればレッドレイヴンとリベルタスが最適だろう。
レッドレイヴンは巴賞では外を回りながらも4コーナー手前から上がってきて先頭集団へ並び、最後の直線では逃げるマイネルミラノには届かなかったものの良い手応えで抜けて2着争いを制した。今年は好調な柴山雄一騎手が鞍上なのもプラスだ。
3着に入ったリベルタスも本番では斥量-2kgと軽くなるので狙い目だ。馬場が渋ってもこなせそうな馬なので雨でも降ればさらに好条件となるか。
データ的にはドンピシャなこの2頭が函館記念当日にどんなレースを見せるか注目したい。