舞台は東京へと変わり、次週はいよいよ秋の天皇賞へ向けた一戦「毎日王冠」が開催されます。昔から好メンバーが集まりやすく、G2にしておくのが惜しいと言われるレースでしたが、今年も豪華な面々が揃ったようです。まずは注目している有力馬3頭をピックアップしてみました。

アエロリット（牝4、菊沢隆徳厩舎）

前走の安田記念（2着）と、ヴィクトリアマイル（4着）では楽鉄の不利がありながらも勝ち馬とは僅差の競馬をしており、G1・2勝目は時間の問題と見るファンも少なくないはず。距離は1ハロン延長の1800mとなりますが、東京競馬場は昨年NHKマイルCを勝っているように得意な舞台です。タイプ的にキレ味がある馬ではありませんが、先行して早めに仕掛けても最後まで踏ん張れる持続力があるので、ここでも馬券圏内の確率は高い一頭と見ております。今回J.モレイラ騎手へと乗り替わりになるので、新コンビがどんな競馬を見せてくれるのかにも注目です。

ケイアイノーテック（牡3、平田修厩舎）

これまで7戦して掲示板内は100%。ただ、これまでマイルしか走っておらず、今回初めての距離延長となります。前走のNHKマイルでは後方2番手から進め、直線では外から後方一気の差し切りでG1制覇を達成しました。前半が速く、後半団子状態だった中で早めに仕掛た競馬が嵌ったという感じはありますが、メリハリのある競馬が出来ているという意味では馬も成長しているし、鞍上の藤岡祐介騎手の騎乗も見事なものでした。1800mで古馬相手にどこまで通用するのか、楽しみな一頭です。

サトノアーサー（牡4、池江泰寿厩舎）

前走は6月に同じ舞台の東京芝1800mで行われたエプソムCを優勝し、重賞初制覇を達成。2走前のメイSでも東京の芝1800mを走って3着に入着。間違いなく東京の1800mの適性は高い馬です。ただ、スタートが安定しておらず出負けすることが多く、エンジンがかかる前に届かず惜敗というパターンも少なくないので、買うなら買い方には注意したい一頭です。あとは前走のエプソムCでは重馬場で好走しているように、道悪は得意ですが、逆に高速馬場を苦にする可能性もありますので、馬場を見ながら判断したいと思います。舞台はベストなので、あとは他の条件が揃えば狙いたい一頭です。