9月16日に行われた阪神6Rにてスリーヘリオスに騎乗していた福永祐一騎手は、ゴール入線後(15着)に落馬し、診断の結果、頭蓋骨骨折・気脳症と診断され、その後は大事を取って戦線を離脱していた。
怪我から約2週間、福永騎手は10月3日に船橋競馬場で行われた日本テレビ盃で復帰。レースでは自らの手綱でG1・2勝を挙げているケイティブレイブに騎乗し、2着馬に2馬身差をつける快勝を果たし、復活Vを果たした。
診断名が強烈故に心配したファンも少なくないと思うが、怪我の不安を感じさせない好騎乗を見せ、本人も「程度は軽い」と心配には及ばない様子を見せた。
今週の中央では7日に東京競馬場で行われる毎日王冠(G2、東京・芝1800m)でステファノス(牡7、藤原英昭厩舎)に騎乗予定となっている。4日、福永騎手は栗東トレセンでステファノスの最終追い切りにも騎乗した(CWコースの3頭併せで6ハロン79秒6-12秒2)。
ステファノスは毎日王冠には2度の出走経験があるが、2015年は7着、2016年は5着と結果を出せていない。今年は初戦の新潟大賞典で11着、宝塚記念で7着と大敗続きだ。毎日王冠4勝の実績がある福永騎手なら、今週は馬も復活Vへと導いてくれるのではないだろうか。
8日に京都競馬場で行われる京都大賞典では、昨年のジャパンCの覇者シュヴァルグランにも騎乗予定となっており、各紙面やメディアからは“優勝候補の最右翼”と評価も高い。
G1戦線へと続く今週の重賞でも勝利すれば、ダービー男となった今年の福永騎手の勢いはますます加速していきそうだ。