ダート1800mで行われるG2「プロキオンS」。今年はチャンピオンズC・3着のドゥラエレーデやシリウスSの勝ち馬オメガギネスなど、ダート中距離戦線で活躍する実績馬が多数揃ったが、主役として注目しているのはダート重賞2勝の実績が光るサンライズジパングだ。

前走のチャンピオンズCは中団追走から6着と案外だったが、1～4コーナーの全てで内から4頭分以上外を回す不利があり、直線では一度も手前を替えていなかった。ロスの不利があった中で手前も替えずと自分の競馬はできなかったが、それでも大きくバテることなく6着なら悲観する必要はないだろう。

不来方賞とみやこSを快勝、ジャパンダートクラシックでも3着と実力が上位なのは明白だが、いかんせん不器用で、砂かぶりもNG。内枠で揉まれると大敗する可能性もあるので、乗り方が難しいというのがこの馬の最大のネックだ。馬込みや後方外目追走だと厳しそうだが、比較的前目につけてなら外をまわっても伸びては行けるはず。また、タフな流れが向いてそうなタイプで、スタミナ力で浮上する競馬となれば勝ち負けだろう。

主戦の武豊騎手の騎乗停止は想定外だったが、中京ダートでは結果を出している坂井瑠星騎手を確保できた点は好材料。序盤の位置を取っていける騎手で、道中も動かしていける。相手関係が落ちるここで力が通用しないということはまず無いはずで、この馬本来の実力を発揮できる競馬を展開してもらいたい。