出走頭数が11頭の中山記念と違い18頭フルゲートの阪急杯。GⅠ馬もダノンシャーク、ミッキーアイル、レッツゴードンキと3頭出走します。その他にもGⅠ戦線に出走してきた馬達がたくさん出走しているのですが、今回大注目なのがヒルノデイバローです。
ヒルノデイバローは、重賞初挑戦の前走はそれまで11戦中1度しか走ったことのない芝に挑戦し、7着に終わりました。しかし、そのレースで驚異的な上がり32.6秒で追い込んできたのです。
さらに、前走久しぶりの芝を使う前までのダート戦では逃げ、先行をして結果を残していた馬にも関わらず、まあ出遅れがあったにせよ、しっかり差してきたのは実力のなせる技と言えるのではないでしょうか?
今回、芝の重賞を連続で使うことでの慣れも見込めますし、この馬に乗り慣れている四位騎手に戻るだけに、本来の逃げ先行の戦法に出てくる可能性が大と言えます。そうなれば、開幕週の馬場という事を考慮しても前走以上の成績は必至でしょう。
調教も坂路でラスト1ハロンが12秒を切ってきたように調子も申し分ないと言えます。ヒルノデイバローのお父さんはマンハッタンカフェなのですが、先週阪急杯と同距離1400mで行われた京都牝馬Sでは同じマンハッタンカフェを父に持つクイーンズリングが快勝しました。マンハッタンカフェは、菊花賞、有馬記念、天皇賞春と長距離GⅠを勝ってきた馬ですが、不思議と産駒は1400mから1600mでも活躍する馬を結構輩出しているのです。
開幕馬場での逃げ先行、マンハッタンカフェ産駒の勢い、乗り慣れた四位騎手への乗り替わり、今回の阪急杯は、ヒルノデイバローが好走する要素ばかりと言えるのです。
この阪急杯が終わるころには、ヒルノデイバローがしっかり好走し、2016年の短距離界のホープとして名乗り出ていることでしょう。