今週末から中山が開催。28日(日)のメインレースは第90回中山記念。なんといっても昨年の日本ダービー馬であるドゥラメンテが今回の最大の目玉。ダービー後に前両脚を骨折し、同競走が骨折明けの復帰戦となるわけだが、皐月賞とダービーで見せた猛者ぶりは果たしてまだ健在なのか?
皐月賞とダービーを見る限りでは実力上位は明らか。出走メンバーの中で最大のライバルとされるリアルスティールとはダービー以来の再戦となるが、あちらも約4ヶ月ぶりのレースに加えてほぼ骨折明けの鞍上と条件は互角。となれば実績的にも申し分ないドゥラメンテに重い印を打ちたくなる。
ドゥラメンテの以外に多い不安要素?
しかしドゥラメンテは昨年のダービーから約9ヶ月近くもレースから離れており、これだけ長い間レース間隔が開くのは初めてのこと。初めての骨折も経験しているし、ドゥラメンテ自身の精神面がどういう状態であるかというところが非常に気になるところである。'13年のダービー馬であるキズナも骨折を経験して精神的に若干もろくなったという事例もあり、ドゥラメンテの場合は気性面の難しさが指摘されているだけに余計に不安である。
「M.デムーロ騎手ならなんとかしてくれるだろう」「ダービー馬だし」という期待が先行してしまっているようにも思えてしまうのは筆者だけだろうか。ここは前哨戦、「是が非でも勝ちたい」という局面ではないだけに絶対的な信頼をおくには少々危険な存在とも言えるのではないだろうか。本命での予想はあえて外して馬券を組んでみるのも選択肢の一つだ。