21日は3歳クラシック3冠競走の最終戦「菊花賞」がいよいよ開催されます。皐月賞はエポカドーロ、ダービーはワグネリアンが優勝した今年の3歳牡馬クラシック路線。今年の菊花賞は例年に続きダービー馬が不在となりますが、皐月賞馬でダービーでも2着に好走したエポカドーロをはじめ、ダービーでは不利がありながらも5着に健闘し、夏の新潟記念で古馬との初対戦を制したブラストワンピース、ダービーでは低評価を覆す僅差の4着に入着したエタリオウなど、春からクラシックを賑わせてきた馬たちが揃いました。今回は以下に4頭の有力馬をピックアップしました。
エポカドーロ
皐月賞を制し、ダービーでも逃げて2着に粘ったエポカドーロ。先行して抜け出す競馬が得意ですが、前走の神戸新聞杯(8着)ではスタートで躓いたことで後方からの競馬となってしまいました。敗因がはっきりしているため、前走の負けで評価を落とすのは早計かもしれません。距離に関してはダービーでもマイペースの逃げで2着に好走しているので、大きく割り引く必要はなさそうです。京都の高速馬場が味方し、うまく自分のペースで運べれば距離にも十分対応できそうです。
ブラストワンピース
ブラストワンピースは、ダービーでは直線で若干進路をなくし立て直す不利があっての5着。こちらも評価はまだ落とせません。折り合いに不安もなく、3000mもこなせそうな気配のある一頭です。古馬との初対戦となった前走の新潟記念では、外ラチ一杯を伸びて余裕の快勝。新潟記念から菊花賞というローテーションは異例で、間隔も空いているので馬体重や追い切りなどで状態はしっかり見ておく必要があります。ダービーの大敗はプラス10キロの馬体重も少なからず影響している可能性もあるため、今回も大幅な増加には注意したいところです。
エタリオウ
ダービーは13番人気の低評価を覆す4着に健闘し、前走の神戸新聞杯ではダービー馬のワグネリアンの2着に好走。デビューから8戦して2着が5回と勝ちきれないところがありますが、ここまで一度も掲示板を外したことがない安定感も魅力です。ダービーでは上がり33秒5、神戸新聞杯でも最速の33秒9をマークし、直線では毎度見ごたえのある追い込みを見せています。近年の菊花賞は前に行った馬が有利な傾向にありますので、どういう位置取りで競馬をするのかが気になるところです。
ジェネラーレウーノ
皐月賞では3着に好走するも、ダービーでは16着と大敗。前走のセントライト記念で見事に優勝し、巻き返しを果たしました。2番手から先行して粘る競馬がすっかり板についてきましたが、ダービーではまさかの大敗。エポカドーロのゆったりとしたペースにあわせてしまったことで掛かってしまい、瞬発力勝負となってしまったことでさらに分が悪くなったことが敗因と考えられますが、ただ単に中山巧者の可能性も。先行力は菊の舞台でも武器となりそうなので、あとは折り合いさえつけばというところです。