【シルクロードS2025予想】能力は間違いなく上位のソンシ、唯一の懸念だった中2週を最終ジャッジ

高松宮記念を占う上で見逃せない一戦となるシルクロードS。今年も大舞台を目指す有力スプリンターが淀に集結した。

中でも主役候補として注目されているのが、前走の淀短距離Sを快勝したソンシだ。

重賞は昨年3月のファルコンS・3着のみの実績と経験値はそこまでだが、ここまで9戦5勝(5-2-1-1)と安定した成績を残しながら着実に力を付けてきた。

2走前のタンザナイトSは勝ち馬に差し届かずの2着だったが、外枠スタートと位置取りなどの条件を考えれば悲観する必要なし。続く前走の淀短距離Sでは、好位から抜け出す競馬で1馬身半差突き抜けて快勝しており、危なげなくオープン初勝利を達成。タンザナイトSの反省もあってか、淀短距離Sでは位置をしっかりとキープして完勝してきたという臨戦過程も好感が持てる。展開に恵まれた部分もあるが、スローでもミドルでも位置が取れるタイプの馬で、能力は間違いなく上位と見て良いだろう。

これまでの出走間隔は中3週が最短となっており、中2週のローテーションは今回が初となる。この秋すでに5戦目ということで、状態面については慎重に見極めていきたい。坂路で追われた最終追いでは4F53秒1、ラスト1Fは11秒9の好時計をマークしており、気配は良好だ。調子を落とすこと自体が少ないタイプでもあり、今回も極端に評価を落とすような追い切りは消化していない。力は出せると見ていいだろう。

春の最大目標はG1の高松宮記念となっているが、現在の収得賞金では除外の可能性も十分にある。ここで重賞初制覇を果たすとともに賞金を加算し、桶狭間の頂上決戦へ向かいたいところだ。