28日(日)の阪神メインレースは第60回阪急杯。G1馬が3頭、重賞ホルダーが4頭とG3とは思えないほどレベルの高いメンバーが揃った。開幕週となる阪神を大いに盛り上げてくれそうなメンバー構成だ。
同競走の勝馬には高松宮記念の出走権が与えられるが、正直ここを勝たなくても出走できそうなメンバーばかり。とは言え今年初戦となる馬も多く、初戦の入り方が重要と言われるように、ここで好スタートを切って後のビッグレースに繋げたいと思う陣営もいることだろう。
短距離路線にシフトしてきたレッツゴードンキ、復活あるか?
桜花賞馬のレッツゴードンキは高松宮記念を目標にここへ駒を進めてきた。昨年は桜花賞後に2400mのオークスや、2000mの秋華賞といった中距離路線に挑んだが、どれも二桁着順が続いて良い結果を残せずに終わっている。ここへ来て目標を1200mの高松宮記念にあげ、短距離路線へシフトしてきた。1400mの阪急杯はローテーション的にはバッチリのレースというわけだ。
距離の適性がやはり不安視されるポイントだが、気性の問題も抱える同馬にとって距離短縮はプラスに働く可能性は大きい。さらに鞍上の岩田騎手が短距離向きの騎手であることもプラスになるのではなかろうか。去年は控える競馬を試みたオークスと秋華賞では大敗を喫していることからも、先行のスピード押し切りの方が性に合っているかもしれない。
開幕週の前有利馬場なだけに他のメンバーも意識が前に向きそうで、人気上位の有力候補・ミッキーアイルはそのうちの一頭。しかし香港からの海外遠征帰りであちらも不安を抱えている。先行して残れそうな馬を考えるとどうしてもレッツゴードンキは馬券から外せないだろう。距離に関して小細工をしなくていい今回は好走が期待できそうだ。