【JRAきさらぎ賞2025予想】主役候補サトノシャイニングが抱える2つの不安要素とは?

春の大舞台を目指して3歳馬がしのぎを削るG3「きさらぎ賞」が開催。主役は前走の東京スポーツ杯2歳S・2着から参戦するサトノシャイニング。

前半が36秒1、後半が33秒4のスローペースで逃げていき、前半はやや力みながらも楽なペースに落としていく。後ろから抜け出しを狙うレッドキングリーとルメール騎手コンビのプレッシャーを受けながらも、直線は何とか2着に粘りきった。

スタート直後に落鉄もしていたようで、道中は折り合いを欠きながらという厳しい競馬を強いられながらも、勝ち馬と0秒1差の2着に粘りきったのは負けて強しの内容で、その勝ち馬のクロワデュノールがホープフルSを圧勝しているとなれば、この馬の評価も当然上がる。

10頭立てでペースはそこまで上がらなそうで、前目で速い上がりが使える同馬にとっては好条件。脚質や実績を考えればここも勝ち負けになると見たい1頭だ。

とは言え、京都どころか右回りの経験すらない同馬を信頼していいものか。もともと東京の共同通信杯も検討されていたようだが、合いそうな東京ではなく京都を選んできたのは正直意外だった。後の菊花賞などを考慮して試走的な使い方をしてくるのか、陣営の意図について不明なところがある点は気がかりだ。

さらにデビューからの全2戦で手綱を握っていた松山弘平騎手はエリカアンディーヴに騎乗予定となっており、今回は西村淳也騎手と初コンビ。追い切りでは前走と同水準の時計・内容を消化しているようだが、脈略のなさがチラつく陣営の動きには不安を覚えるというファンも少なくないはずだ。