【共同通信杯2025予想】レッドキングリーは“気性面の成長”がカギ

東京競馬の日曜メインは、クラシックの登竜門として知られる春の名物レース「共同通信杯」が開催。

主役は東京スポーツ杯2歳S・3着から参戦するレッドキングリーが最有力か。前走は前半が36秒1、後半が33秒4という超スローペースの展開を番手に付けて追走。スタート後にやや掛かるところが見られ、まだ精神的に危ういところがあるという印象も受けるが、手綱を握ったルメール騎手が「重賞レベルの力は絶対にあります」とコメントしているように、地力は上位。

勝ち馬のクロワデュノールには交わされたが、同馬はこの後のホープフルSを快勝しており、ロスの多かった競馬をした中でわずか0秒3の差で決着できたのは負けて強しの内容と言えよう。また、2着馬のサトノシャイニングも先週のきさらぎ賞を快勝しており、レースレベルは相当高かったと言って良い。

問題は前述した通り“気性”だ。ボディバランスも幼くまだまだ成長途上といった印象で、完成度の低さで信頼しきれないところもある。

12日の最終追いでは美浦のWコースで3頭併せを行い、85秒3、2F12.7-1F11.6をマークして先着・併入。手綱を握った北村騎手は道中慎重にコンタクトをとり、直線でも手綱を抑えたままゴール。時計を出してこなかったのはテンションが上がり過ぎないように仕上げることを意識したためである可能性もありそうだ。

「相変わらず乗り難しい」というコメントがトレーナーから出てはいるが、気性難と言うよりは、気性が子供過ぎるという印象もある。このあたりはレースをこなしていけば早く克服できる可能性も高く、伸びしろが大きいというのもある意味魅力である。

いずれにせよ、東京スポーツ杯2歳Sの1・2着馬の活躍で一気に同馬も注目と期待を集めることになったレッドキングリー。気性の考えればここは“危険な人気馬”という見方もできるが、地力上位は明白。果たして期待に応えることができるのか。スケールアップした走りを期待したい。