クラシック最後の一冠も終了し、いよいよ古馬G1戦線の王道「天皇賞秋」が開催されます。
今年のダービー馬のワグネリアンと昨年2歳王者に輝いたダノンプレミアムの出走が予定されておりましたが、いずれも回避を発表。有力な3歳と古馬との対決は楽しみだっただけに残念ですが、今年はスワーヴリチャードにレイデオロ、マカヒキ、アルアインといった強豪古馬が多数参戦しており、大阪杯以上に好メンバーが揃った印象です。今回はこの4頭の古馬を紹介したいと思います。
スワーヴリチャード(牡4、庄野靖志厩舎)
昨年はダービーで2着、今年は大阪杯を勝利し見事G1初制覇を果たしました。前走の安田記念では初のマイル戦にも関わらず3着に健闘。東京コースは「2-2-1-0」と得意ですし、適距離となる今回は条件好転となりそうです。安田記念から直行なのが気になるところですが、休み明けでも実績のある馬なので大きく割り引く必要もなさそうです。有力馬の3歳勢が回避した今、この馬が人気の中心となりそうです。
レイデオロ(牡4、藤沢和雄厩舎)
昨年のダービー馬で、ジャパンCでも2着に入着。こちらも東京コースは「2-1-0-0」と得意な舞台です。今年は初戦の京都記念で3着、ドバイシーマクラシックで4着と昨年と比べると冴えない結果が続いておりましたが、前走のオールカマーでは強烈な末脚でアルアインを交わして完勝。休み明けをひと叩きされた上積みも期待できそうです。1週前追い切りで歩様が乱れて追い切りを中止している点は気がかりです。最終追い切りにも注目です。
マカヒキ(牡5、友道康夫厩舎)
2016年のダービー馬。昨年は大阪杯で4着、天皇賞秋は5着、ジャパンカップでは4着と上位に食い込むことはできませんでした。ジャパンカップ後に骨折が判明し、約9ヶ月の休み明けとなった前走の札幌記念では一旦直線で先頭に立つも、サングレーザーにハナ差で競り負け惜しくも2着。東京コースは「1-0-0-3」と不振気味ですが、2000mは「2-2-0-2」と好成績で、得意の距離で復活Vを狙います。鞍上は武豊騎手が決定しており、金子オーナーとの久々のコンビということもあり注目を集めそうです。
アルアイン(牡4、池江泰寿厩舎)
昨年の皐月賞馬で、今年は大阪杯で3着と国内G1の2000mでは馬券圏内は外していません。海外遠征帰り&約5ヶ月の休み明けで挑んだ前走のオールカマーでは最後にレイデオロにクビ差で交わされ惜しくも2着。東京コースはダービー(5着)以来となりますが、2200mの前走から1ハロン短縮はこの馬にとっては好材料となりそうです。差し追い込み馬が多い中で、前に行けるこの馬は展開を左右する可能性がある馬ということで注目度の高い1頭です。鞍上は前走に引き続き北村友一騎手が騎乗。