3日(土)阪神のメインレースは第23回チューリップ賞。3着以内馬に桜花賞の優先出走権が与えられるトライアル競争だ。2006~2015年の過去10年に限っても、桜花賞の3着以内馬30頭中17頭はチューリップ賞に出走しており、昨年の桜花賞も1~3着がチューリップ賞組が占め、桜花賞を占う意味でも見逃せない一戦となっている。
チューリップ賞と相性が良いのが阪神ジュベナイルフィリーズで、過去10年で阪神JFを走っている馬がチューリップ賞を6勝もしている。昨年の勝馬・ココロノアイも前走阪神JF3着馬で、その前の年も阪神JFの2着馬・ハープスターが同レースを制し、さらにその前の年も阪神JF2着馬のクロフネサプライズが同レースを制覇しており、3年連続で阪神JF組が勝ち星をあげている。
阪神JF組からは5頭が登録
今年阪神JFからチューリップ賞へ参戦するのはウインファビラス(2着)、ブランボヌール(3着)、デンコウアンジュ(7着)、クロコスミア(8着)、アドマイヤリード(9着)の5頭だ。勝馬のメジャーエンブレムは直接桜花賞を目指すこととなり、2着馬のウインファビラスが筆頭となる。ウインファビラスは阪神JFではスタート後、折り合いにやや苦労した面が見られたが、きっちり折り合った後の伸びはしっかりとしていた。2桁人気と低評価だったが2着に大健闘。今年のチューリップ賞はシンザン記念の2着馬・ジュエラーや、上がり最速2連勝中のレッドアヴァンセなどが人気を集めそうで、前走に引き続き美味しいオッズになる可能性は高い。阪神との相性は良いステイゴールド産駒ということもあって侮れない。強力メンバーでも期待が持てる一頭ではなかろうか。
阪神JF3着馬のブランボヌールもここが試金石。前走の善戦ぶりからマイルもある程度はこなせそうだが、メンバーのレベルが上がる今回どこまでやれるかというところ。ディープインパクトらしい末脚がしっかりとした馬ではあるが、もうひとパンチほしい感は否めない。成長力に期待したい。
阪神JFでの好走ぶりからも、現3歳牝馬の頂点に1番近いのはメジャーエンブレムだと評価する声も多い。本番桜花賞でメジャーエンブレムに土をつける事ができる馬はチューリップ賞から出てくるだろうか?本番の桜花賞が楽しみになるようなレースを期待したい。