5日(土)の中山メインレースは第11回オーシャンステークスだ。中山1200mで行われるこのスプリント戦は高松宮記念へと続く道でもある。昨年の2着馬ハクサンムーンは、続く高松宮記念でも2着。一昨年2着馬のスノードラゴンも高松宮記念で2着に入着し、秋のスプリンターズステークスではG1初制覇を果たしている。この2頭は今年も登録しているが、ハクサンムーンは前走のスプリンターズステークスで12着と大敗し、7歳となる今年は評価も昨年ほど高くはない。スノードラゴンも8歳と高齢で、さらに後脚部不安で休養しており同レースが約1年3ヶ月ぶりの長期休養明けのレースとなる。かつてスプリント路線を賑わせたベテラン勢は侮れない存在ではあるものの、不安要素も多く世代交代も近いか。
やはり注目したいのは若い4,5歳勢。マイルチャンピオンシップでは古馬の牡馬相手に5着と健闘した4歳牝馬のアルビアーノ、中山では【2-2-0-1】と中山適性が見込まれる5歳のネロ、マイルから1200mの距離短縮がプラスに向きそうな5歳のエイシンブルズアイなどが人気を集めそうだ。
アメリカ生まれの快速牝馬、アルビアーノが短距離初挑戦
中でも特別注目したいのは牝馬のアルビアーノだ。前走までは幼さを見せていたが、それでも戦績を残しているので能力は証明済み。初の1200mで距離短縮がプラスとなるかどうかだが、牝馬ながら500キロを超える骨太な馬格からもプラスに働くと見るファンも多いのでは。今シーズンはスプリント路線に矛先を向けて復帰戦を迎え、鞍上も主戦騎手の柴山雄一騎手からC.ルメール騎手へと乗り替わりとなる。柴山騎手はこれまで大きなミスをしてきたわけでもないが、路線変更に伴い鞍上もガラリと変えてきた陣営の本気度は高そうだ。今年は4歳で結果が問われる年。新コンビとの始動戦に期待したい。