2016年のダービー馬マカヒキは同年の凱旋門賞で14着に敗れてから精彩を欠いておりましたが、前走の札幌記念で勝ち馬のサングレーザーとハナ差の2着に健闘し、約1年6ヶ月ぶりに馬券圏内に食い込みました。
力の要る馬場や前半のハイペースが味方してくれたこともありますが、3~4コーナーで大外のロスがありながらの2着は悪くない内容であり、約9ヶ月の休み明けとしては十分な内容だったと言えます。
今年の天皇賞秋は逃げ馬らしい馬がいないため、スローな展開を予想する方も少なくないでしょう。33秒台の脚は3歳以来出ていないマカヒキにとって、スローの瞬発力勝負では分が悪そうです。ハイペース差しで展開が向く競馬ならというところはありますが、展開頼みになるのは否めず、展開がドンピシャでも詰めきれない部分もあるので強くは狙いづらいところがあります。
今回マカヒキは武豊騎手と初コンビとなります。最終追い切りの騎乗後は「今までのレースは、前半は自分のペースで走らせたほうがラストの脚が良いのかなという感じで、どう乗ろうというのは決めてはいないですね。」とコメントしており、前半は馬にまかせるスタンスを示唆。
いつものように後方からなら脚を溜めてロスのない競馬が求められますが、天皇賞秋を6度優勝している"秋天男"ならと期待も高まります。
今年の天皇賞秋は「平成最後の天皇賞秋」となります。1989年の「平成最初の天皇賞秋」をスーパークリークの優勝で幕開けした武豊騎手が、平成最後はマカヒキで"幕引き"か?「次は中京(チャンピオンズカップ)で"会おうディー"」などダジャレ好きで知られる武豊騎手なら、そんなダジャレの一つも言いそうですね。
何れにせよ、スローとなりそうなメンバーなので、枠番と馬場を見てから最終的な展開予想をして取捨を判断したいと思います。