今週は牝馬クラシックの第一弾となる桜花賞へ直結する一戦「チューリップ賞」です。昔からクラシックの有力馬が集結するレースで、2018年にG2へ昇格したことで、いっそう注目度の高い一戦となりました。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ビップデイジー(牝3、松下武士厩舎)
前走の阪神JF・2着から参戦するビップデイジー。デビュー戦は後方で控えて上がり最速35秒0の末脚で差し切って快勝。続く紫菊賞は3番手から先行して上がり最速33秒3の脚で押し切って快勝。そして前走の阪神JFは後方から徐々に位置を上げていき、直線では外を回して2着に好走しました。馬場を問わずに繰り出せる末脚、先行しても良し、差しても良しと融通の利く脚質も魅力です。前走の差は多頭数の最内枠を捌いた分もあり、負けて強しの内容。地力は世代上位で、ここでも勝ち負けでしょう。
マイエレメント(牝3、福永祐一厩舎)
前走のアルテミスS・5着から参戦するマイエレメント。スタートであおって後方2番手から進め、レースはスローペースからの瞬発力戦の競馬に。全く展開は向きませんでしたが、それでも最後は上がり最速32秒8の脚で0秒2差まで差を詰めたのは力がある証拠でしょう。予定していたシンザン記念は抽選で除外となってしまい、ここはスライドしての参戦。桜花賞への切符がかかっているここは前走のような取りこぼしは許されず、陣営も高い本気度を持って臨んでくるはずです。
ナムラクララ(牝3、長谷川裕厩舎)
前走の紅梅Sを快勝したナムラクララ。中団追走から直線はしぶとく伸びて差し切って快勝。姉のナムラクレアと比べると器用さに欠けるところがありますが、持続力は上位。ここまで走ってきた全4戦は全て1400mですが、前走のスムーズなレース運びを見るに1600mでも対応できそうな気配は十分にあります。折り合い面はまだまだ改善していく必要がありそうですが、前走は最後も余裕も見られたので、マイルまでなら勝ち負けできるレベルにある1頭です。