13日(日)は阪神で第50回フィリーズレビュー(G2)が開催。同競走は3着までに入着した馬に桜花賞への優先出走権が付与される桜花賞のトライアル競争である。桜花賞への優先権がもらえるもう一つのトライアル競争でチューリップ賞があるが、桜花賞ではこの2つのレースから進めてくる馬が中心となり、本競争を占う上ではかかせない一戦のひとつだ。

事故を乗り越え”奇跡の牝馬”が牝馬三冠を目指す！

今年のフィリーズレビューで注目したい馬は昨年11月にKBSファンタジーSを優勝して重賞初制覇を達成したキャンディバローズだ。デビュー3戦目にして初の重賞制覇を達成したディープインパクト産駒である。実績も立派であるが、この馬には奇跡の牝馬と呼ばれる所以がある。産まれた直後、母のアフレタータとともに馬運車で移動中に交通事故に見舞われ、奇跡的に一命をとり遂げたのだ。しかし母のアフレタータは事故で亡くなり、出産後に母とともに過ごせずに育ってきた。そのせいか、精神的にはタフな一面もあると陣営には評判で、KBSファンタジーSでも小柄な馬体ながらも根性のある走りで勝ちをもぎ取っていった。前走初のマイル戦では結果を残せなかったが、ファンタジーSと同じ1400mなら巻き返しを期待できる。事故の経験や特殊な環境下で育ってきた奇跡の牝馬が、牝馬三冠へのスタートラインに立つ。